漫画おすすめソムリエ子

月に100冊の漫画を読むソムリエ子が、あなたに適った漫画(完結済み)を紹介します!ネタバレを含む感想も書いていますので、ぜひ意見交換しましょう!

[バレあり]あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。_感想014[4点]

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今回は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のストーリー毎に私の感想と注目ポイントを紹介したいと思います。ストーリーの分け方は私の分類によりますので、もしかすると皆さんとイメージと違うかもしれません。

本記事ではネタバレを含みます。

各ストーリー感想

メンマ復活編 1巻(1〜2話)

・・・メンマ、ロリ過ぎませんか?私はこういう系の絵が苦手で、読み始めた瞬間に引いちゃいました。

 

本作品で、重要な役割を果たすのは、メンマとポッポです。メンマは、西洋の特徴をもつ異質な存在です。そして、ポッポは、周囲からその存在を軽く扱われている存在です。ジンタンの功績は、その2人に安心できる場を提供したことです。

 

この作品の肝は、亡くなったのがメンマであることです。超平和バスターズは、メンマとポッポを含め6人の集団です。その中で、外見の異質を明確に感じさせるのは、クォーターのメンマです。幼い集団の中でも、無意識的な排他はあるでしょう。だからこそ、本作品で亡くなるのは、メンマでなければならなかったのです。これは、誰かがメンマを殺害したと言う話ではなく、物語の必然であったということです。

 

ジンタンはメンマに恋をしていたので、メンマが亡くなることで、リーダーである気力を失ってしまいました。これは、ジンタンにとって、メンマという異質こそが集団をまとめるために必要な要素だったことを意味します。メンマが亡くなったことで、ジンタンは日常に戻されてしまったのです。

 

ポッポがジンタンの話を受け入れた理由は、ジンタンには異質が必要であると気づいていたからでしょう。メンマが蘇ったと言うことで、ジンタンによる超平和バスターズの再生に期待しました。それは正解で、ジンタンが昔の友人と出会う契機になりました。

 

昔の仲間集合編 1〜2巻(3〜6話)

メンマを探そうの掛け声で、6人が集まりました。これは、メンマによるジンタンの活性化により、ジンタンがリーダー的素質を取り戻したことを意味していますね。もちろん、このストーリーでは、ユキアツのように、メンマによるジンタン復活を受け入れられない人物もいます。それは、メンマがユキアツにとっても異質であったからです。

 

ユキアツは、メンマになりきるという行動により、失われた異質を再現しようとしています。メンマが生きていたとしたら、メンマが社会的にはそれほど異質ではなく、社会にはメンマ以外の異質もあると受け入れられていたでしょう。しかし、失恋した直後にメンマが亡くなったことで、ユキアツの中でメンマのみが異質になってしまいました。

 

お願い探し編 2巻(7〜8話)

メンマが成仏するためには、お願いが必要である。しかし、なぜ今のタイミングなんですかね。メンマが亡くなってから相当の時間が経っているでしょう。ここで考えられるのは、メンマはジンタンの幻であり、それが他の4人にも伝播したというものです。

 

ジンタンは無意識的に自分にはメンマという異質が必要であると感じていました。自己崩壊を避けるため、脳がメンマの幻を作ったのでしょう。「今」の理由は、高校生として引きこもってはいけないという強い危機感があったからです。

 

最終的には、メンマの姿を、全員が見えるというレベルにまで幻想が共有化されました。しかし、彼ら5人が見たメンマの姿はそれぞれ異なっていたと思います。だからこそ、ジンタンの見るメンマは、外見は成長していても漢字を書けないのです。

 

再生編 3巻(9〜12話)

花火は誤りでしたが、メンマの家族を再生させる結果になりました。メンマの家族は、メンマに縛られていましたが、花火の破裂は呪縛の解放を演じています。ジンタンたち5人による花火の作成は、超平和バスターズ再開の活動になり、その花火の終わりは、メンマの家族の救済になりました。

 

ジンタンの「終わらせたくない」という気持ちはわかります。終わらせることこそがメンマにとってよい選択だともわかっています。その葛藤が辛い。当初の予定通り、花火を打ち上げるという選択を選びましたが、ここで話が終わっていればジンタンの再生はなかったでしょう。すでにジンタン=超平和バスターズという構図になっていますので、同時に、超平和バスターズの再生もなかったでしょう。

 

お別れ編 3巻(最終話)

最後、いい終わり方ですね。花火だと思ったら、かくれんぼであったというオチは2段構えで楽しめました。

 

最後を全員が共有したことで、全員の意識の中にメンマが住み着きました。異質をなくした彼らは、彼ら自身の中に異質を得たのです。そして、ここで大事なのは、異質を保有していることを互いに認識していることです。これにより、ジンタンをリーダーとする超平和バスターズは再生しました。

 

今後、残りの5人の誰かがいなくなったとしても、その誰かの存在は早い段階で風化するでしょう。この物語の主人公は、メンマです。メンマ以外は、たとえそれがジンタンだとしても互換性があるのです

 

最後に

いろいろと書きましたが、全部を綺麗に説明できたとは思いません。きっと、私の解釈は少数派でしょう(笑)。「こういう視点もあるのか〜」と受け入れてくれたら嬉しいです!

 

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