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[バレあり]雑草たちよ 大志を抱け_感想035[2点]

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今回は『雑草たちよ 大志を抱け』のストーリー毎に私の感想と注目ポイントを紹介したいと思います。ストーリーの分け方は私の分類によりますので、もしかすると皆さんとイメージと違うかもしれません。

本記事ではネタバレを含みます。

雑草たちよ 大志を抱け (フィールコミックスFCswing)

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各ストーリー感想  

がんちゃん編 1巻(1,6話)

本当の名前は、なづな。ゲジマユが気になる女の子です。
 
隣に住む、同級生の高遠に惚れています。が、高遠は、かおるちゃんに興味があると知ります。そこで、がんちゃんは、「鋼鉄のバリアで 自分の心を守る」ため、高遠の恋愛をサポートしました。そのおかげもあり、高遠とかおるちゃんは結ばれました。
 
6話では、ピコの母親が、愛について語ります。タイトルの『雑草たちよ 大志を抱け』の大志は、「愛すること、そして、愛されることに素直になれ」という意味でしょう。もちろん、雑草は、がんちゃんたちのことを指します。
 
と描くと甘酸っぱい恋愛漫画ですが、がんちゃん編の重要な点は、がんちゃんの母親の娘愛です。毎朝、娘を起こすのではなく、その顔を眺め、ほっぺたをぷにぷにしています。たとえ、がんちゃんが学校に遅刻しようが関係なく、起こしません。その場面が、繰り返し描かれることで、読者は違和感を覚えます。
 
がんちゃんが高遠を好きなのは、高遠は他人への関心が低いからです。そういう人を好きになるのは、がんちゃんの母親の愛が原因でしょう。思いの強さのために、がんちゃんは恋愛を恐れているように読めます。
 
エピローグ(6話)にある、ピコの母親の言葉は、「身近にある愛、つまり、母親の愛も素直に受け入れなさい」と言っているのでしょう。「愛は、異性や、年齢が近い者からだけでない」というメッセージが込められているように思えます。
 
ちなみに、がんちゃんというニックネームは、がんちゃんの眉毛が、芦屋雁之助さんに似ているからです。
 

奥平編 1巻(2話)

勉強が得意な子です。体つきはふくよかで、料理も得意、いい奥さんになりそうですね。そんな彼女は運動が苦手です。
 
58,59ページの「目」の描き方が好きです。「目」だけで思いが伝わります。だからこそ、58ページの3コマ目に“キッ”とあるのが残念です。奥平編は、あまり面白いとは思わなったのですが、58,59ページは素晴らしいですよ。
 

久子編 1巻(3話)

弟が、姉である久子に言う「ボーボー」とは、毛がボーボーと生えていること、つまり、久子の毛深さのことです。ひどい弟ですね。コンプレックスを直接踏みに来ています。そして、アイドルに恋する久子に、現実を見ろと言います。これはよろしくない。
 
自分のほうが人間的に上だという驕りが、弟にあります。姉をバカにしているにもかかわらず、料理を要求する様は、姉のことを、いじめても許される相手とみなしていると考えられます。
 
1話での初登場時は、“ピエロが町中で惨殺を始め、人間がピエロ化する”設定の小説を書く強キャラでした。が、3話では、アイドル好きに力を置いた文学少女になっていました。当初のキャラでは、話の展開が難しかったのでしょうか。「惨殺」という単語が似合わない漫画ですものね。
  

女の子の毛深い悩みは、『中学性日記』にもありました。『中学性日記』は、思春期の悩みが、いろいろと出てくる漫画で、中高生に大変おすすめです。性的な場面はありませんので、ご安心ください。

 

ピコ編 1巻(4話)

ゲームをピコピコしてるから、ピコ。中学時代に、高知から転校してきました。家では、訛りの強い方言を話します。虫が好きです。
 
人は、他人の力を借りずに生きるべきだ、と考えています。なぜなら、一人で立っている者は美しいからです。ピコは、美しさを重視しています。一見すると、良いも悪いも結果は自分で1人で受け止めろ、という自己責任論者に思えますが、そうではありません
 
己で必死に生きようとするから美しいと思うわけです。美しさのために1人で頑張れ、という思想です。最後、蝶々に美しさを感じています。それは、1か月の命にもかかわらず、必死に生きているからでしょう。
 
ピコの母親は、“意志”を重視しています。会いたい、好きという気持ちは、意志でなんとでもなる、という考えを持っています。親子そろって、精神的に強い思考をもっているといえますね。
 

ひーちゃん編 1巻(5話)

毎朝がんちゃんを迎えに来るのは、贖罪のためでした。4話でピコに語った“いじめられっ子”は、ひーちゃん自身でした。ひーちゃん編は、私にはハマりませんでしたが、最後の告白は刺さりました。
 
なぜ、ひーちゃんは、がんちゃんを何よりも優先するのか、読者は疑問に思います。そして、その答えが、明快で、かつ、予想以上のものであり、衝撃を覚えたでしょう。その衝撃は、漫画全体を読み直しくなる程度に強かったです。
 

最後に

読み直すと、5話+エピローグで構成されていたんですね。エピローグはエピローグとして機能しているか微妙ですが。読んでいた時は、より多くの短い話で構成されていたように感じました。コマ割りの大きさが主要因でしょう。

 

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ネタバレなし評価 

 

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