今回紹介する漫画は『All You Need Is Kill』です。
本記事ではネタバレを含みません。
もともとの原作は小説です。映画化もされています。小説は読んでいないので比較できませんが、漫画と映画では漫画のほうが面白かったですよ。漫画は無駄なシーンがほとんどないので、勢いで読めます!
All You Need Is Kill 1 (ジャンプコミックス)
- 作者: 小畑健,安倍吉俊,桜坂洋,竹内良輔
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/06/19
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログ (26件) を見る
巻数
2巻
総合評価 4点(4.4点)
タイムリープものの新境地を開いた漫画。クライマックスは、解釈に違いがでるよう、あえてあのように描いているのでしょう。アクションシーンが盛り上がるだけでなく、頭の体操にもなりました。
各指標評価
1.ストーリー 5点
ぜひ読むことをオススメします
設定としてはSFですが、描かれる内容は現実的で、世界観にのめり込むことができます。無駄と思われる部分はしっかりと省かれており、アクションのハイライトががんがん続く感じです。アクション漫画特有の開放感をしっかりと得られます。
タイムリープものとしての設定もしっかりとしており、知的にも興奮できますよ。タイムリープの理由は、ちょっと難しいだけなので心配しないでください。クライマックスのオチは、私の理解と登場人物の女の子の解釈が違います。(これについては、ネタバレ感想で記載)そう言った頭の体操にもなる漫画です。
2.キャラクター 3点
読んでもいいと思います
主人公である新米兵の男の子は、強制的に覚悟を強いられます。「死」が否定される環境では、なんとしてでも次に進むしかないですからね。これが本当の「死にもの狂い」なんでしょう。
女の子は、脆さもあるのですが、私にはその表現は不要に感じました。長編作品なら、内容に深みを持たせるために必要でしょうが、2巻という短編作品では、その設定が中途半端に浮いてしまいます。クライマックスを盛り上げるための技巧でしょうが、それが逆に安っぽく感じられました。
敵もなかなかに魅力的です。高度な能力を持った生命体であり、彼らの登場による絶望感は半端ないですよ!
3.読みやすさ 4点
興味があれば読むことをオススメします
絵はいつもの小畑さんの絵ですので、読みやすいです。細かい分も丁寧に描かれており、本作品の世界を想像する助けになっています。
途中途中に挟まれている主人公の心境がGood。1ページを数行の文字だけに使うことで、気が散らずにその想いに触れられます。
4.没入感 5点
ぜひ読むことをオススメします
アクションシーンでは、その躍動感から、読み手も本を持つ手に力が入ります。本作品では、主人公が絶対に死なない内容ではなく、死を繰り返し強くなる展開ですので、読み手も油断ができません。
自分が主人公ならどうするかと考えながら読める作品です。2巻という短めの尺なので、中だるみすることなく、最後まで読みきれるでしょう。タイムリープでは、それっぽいことを言っていますが、とりあえず続きを読めばいいです(笑)。
5.独創性 5点
ぜひ読むことをオススメします
敵キャラの設定が、新しいですね。タイムリープの設定と絡まり、タイムリープものの新しい分野を開拓した感があります。詳しく書くとネタバレになっちゃいますので、詳細はネタバレあり感想で書きます。
主要キャラクターの設定は王道のアクション漫画で、ストーリーの展開も王道です。
最後に
アクション漫画では、主人公の修行シーンが延々と続く作品もありますよね。私は、それがあまり好きではなく、早く物語の続きを見たくなっちゃう人です。
私の好きな映画に、『ダークナイト ライジング』があるんですが、修行シーンが長いんです(笑)。ただ、現代の知的な敵が多い中、純粋に暴力が強い敵が魅力な映画です。『ダークナイト』も確かに面白いのですが、ジョーカーみたいな知的キャラがもてはやされる雰囲気が好きではありません。
試し読み
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All You Need Is Kill 1 (ジャンプコミックス)
- 作者: 小畑健,安倍吉俊,桜坂洋,竹内良輔
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/06/19
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ネタバレあり感想