漫画おすすめソムリエ子

月に100冊の漫画を読むソムリエ子が、あなたに適った漫画(完結済み)を紹介します!ネタバレを含む感想も書いていますので、ぜひ意見交換しましょう!

[バレあり]こんな上司にお困りでしたら_感想025[4点]

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今回は『こんな上司にお困りでしたら』のストーリー毎に私の感想と注目ポイントを紹介したいと思います。ストーリーの分け方は私の分類によりますので、もしかすると皆さんとイメージと違うかもしれません。

本記事ではネタバレを含みます。

各ストーリー感想

関係進展編 1〜2巻(1話〜10話)

イベントごとに分けるのは難しかったので、秋野に対する佐伯の心境で分類しました。分類しましたが、本感想では、主要キャラクターについての感想を描いています。

 

脚フェチの佐伯

仕事では厳しい佐伯さんも、脚のことではかなり下手に出ています。人のことを心配できるのも、その先に脚があるからでしょう。そういう意味では、秋野を男性の性欲に踊らされる女性と理解することも可能です。それに対する反論は、本作品の佐伯の幼少期の友人の場面(3巻)で展開されています。

 

秋野の脚が他人に触れることに妬くのは、佐伯自身感じたことがない感情なのでしょう。だからこそ、秋野が五十嵐に声をかけられた時、止められなかったんです。止めることは、自分が秋野に嫉妬していることを認めることなので、止めないことでそのような自分を否定したかったんでしょう。

 

五十嵐と秋野に何かことが起こっていたら、後悔してもしきれませんでしたよ。プライドに固執しすぎると、大事なものを失う事例ですね。ここは、樫八重のファインプレーによって、秋野は救われます。

 

人のモノフェチの樫八重

自分を見下していた兄から周囲の期待を奪う経験で、人のものを奪う快感に目覚めました。私生活では、彼氏持ちの女性との交際を好むようになり、仕事では、自分より優れた者を超えたいという動機になっています。

 

4巻では、人のものを奪うことから、人を笑顔にするフェチに変わりました。この転換は重要です。これまでの生き方では、守るものがありませんでしたが、これからは守るものができるからです。奪って捨てるという消費的な生き方が、構築して守るという生産的な生き方になりました

 

秋野への態度を見る限り、どのような手段であっても欲しいものを手に入れるタイプではありません。堂々と勝負した上で、相手から奪うタイプですので、生き方が変わったとしても、問題なく順応できるでしょう。

 

処女の元カノ

強気な女性です。この元カノ、登場時は嫌味な感じでしたが、本作品を読み進めるとどんどんかわいそうになっていきます。最後には、結ばれて良かったと応援したくなる女性でした。

 

佐伯によって、女性としての心を潰されたと言っても過言ではないでしょう。佐伯よ、なぜ付き合ったのか。そう考えると、佐伯は付き合っている意識はなかったのでしょう。元カノ自身が、佐伯とは男友達みたいな関係だったと回想していましたので。元カノの勘違い説、十分にあります!

 

4巻の最後に、処女崇拝の男性と結ばれる場面。あれは、『夫のちんぽが入らない』のオマージュでしょう。

 

ハッピーエンド編 3〜4巻(11〜14 , 18話)

幼少期のトラウマである、佐伯が脚を好きになったキッカケの女性と合間見えたことで、佐伯は脚フェチを克服しました。脚だけでなく、秋野の全てを好きになった佐伯です。だからこそ、秋野が脚を怪我した時、脚が怪我したよりも秋野が怪我したと認識できたのでしょう。

 

そのほか編 4巻(15〜17話)  

姉フェチの後輩

4巻で登場した後輩。う〜ん、秋野のフェチを表現するために必要だったのかもしれませんが、わざわざ新キャラを登場させる意味はあったのでしょうか。生意気キャラも、秋野の姉っぽさにやられて、毒牙が抜けています。樫八重でよかったのでは?

 

見られフェチの秋野

主人公が見られたい欲望にとりつかれました。もともと脚のパーツモデルをやっていたので、見られるのには慣れています。また、佐伯との関係を通して、当時以上に際どい見られにも慣れました。コスプレイヤーとしての活躍が期待できるマインドです!

 

なぜ、秋野は見られたいのか。それは、承認欲求です。心理学者のマズローは、欲求を5段階に分類しました。第1段階「生理的欲求」、 第2段階「安全の欲求」、第3段階「所属と愛の欲求」、第4段階「承認の欲求」、第5段階「自己実現の欲求」です。基本的には、下位の欲求が満たされないと次の欲求は現れません。

 

秋野は、新卒として入った会社でミスばかりしてしまい、第3段階「所属と愛の欲求」を満たせていませんでした。しかし、脚によって、所属組織の上司である佐伯に認められ、また、パートナーとして愛を手に入れられたことで、第3段階「所属と愛の欲求」が満たされました。

 

仕事上でも、佐伯には認められ始めているのですが、私生活では、自分を認められる実感がなくなっています。それは、佐伯が脚に執着しなくなったからです。そこで、秋野は、これまで第3段階「所属と愛の欲求」を満たす手段であった脚を、第4段階「承認の欲求」を満たすためにも使用しようと考えました

 

コスプレイヤーは、見せることで、第3段階「所属と愛の欲求」、第4段階「承認の欲求」を同時に満たせるのです。しかし、見せるのをやめると、第3段階「所属と愛の欲求」すら満たせない危険があります。だから、飽きられないよう見せ方が過激になるのでしょう。

 

秋野は、その悪循環から免れました。佐伯が、秋野の脚だけでなく、全てを愛おしいと受け入れていると知ったことで、第4段階「承認の欲求」が十分に満たされましたから。

 

最後に

『夫のちんぽが入らない』の貼り付けURLを探していたら、漫画版を見つけました!売れるものはどんどんマルチメディア化しますね〜。マルチメディア化によって、これまでとは違う客層にも商品を宣伝できるのでしょう。いいことだと思います。

 

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