今回紹介する漫画は『さめない街の喫茶店』です。
本記事ではネタバレを含みません。
かわい雰囲気とやわらかい絵がマッチしています!本作品が本棚にあると、ちょっぴりお洒落な人に思われるでしょう。その本棚には、漫画がありすぎてはいけませんが。笑
巻数
1巻
続きの連載が再開しているようです。本作品のタイトルに「1」の記載がないので、本作品は1巻で完結とみなします。
総合評価 4点(4.0点)
「漫画は内容を楽しむもの」、そんな考えを打ち破る作品です。
キャラクターたちが作り上げる雰囲気、そして、内容の見せ方、 それらが組み合わさって、とてもお洒落な作品になっています。
各指標評価
1.ストーリー 3点
読んでもいいと思います
主人公は夢?の中で、お菓子をつくります。作者のお気に入りレシピなんでしょうか。その喫茶店では、コーヒーを淹れるのが得意なオーナーっぽい人をはじめ、ゆるゆるした日常が繰り広げられています。
私は、漫画中に出てくる料理にあまり関心がないので、レシピを読み込みはしません。本作品では、いくつか「おいしそうだな~」と思うお菓子があったのですが、作る工程が理解しがったのが残念です。
終わり方は、どちらかと言えば好きです。1巻という短さながら、いろいろと考える下地があります。特に、最後の2ページは解釈が難しいです。これまでの印象が変わるので、ここでお菓子以外のストーリーにも興味を持つようになるかもしれません。
2.キャラクター 5点
ぜひ読むことをオススメします
登場人物は少ないです。お客さんが少ない喫茶店という設定は、とてもうまいですね。これなら、漫画に出てくるキャラクターに偏りがあったとしても変じゃないですもの。
1人1人のキャラクターが、本作品の世界観に合っており、素敵です。まさに、平和な世界です。個々のキャラクターが、それぞれずば抜けて魅力的というわけではありません。しかし、個々のキャラクターが集まることで、他にない魅力的な空間を作りあげています。
3.読みやすさ 5点
ぜひ読むことをオススメします
絵がとてもかわいい。表紙もいい感じで、漫画用の本棚でなくとも映えます。内容を楽しむ漫画というよりも、お洒落を演出するための漫画と言ってもいいかもしれません。内容も、お菓子つくりが主の漫画ですので、女子っぽさを演出できます。
見たことがないコマ割りもあり、見せ方も芸術的です。
4.没入感 2点
読みたければ読めばいいと思います
お菓子つくりが主であり、それ以外の設定は、お菓子を引き立てるためのオマケみたいなものです。1話1お菓子で進みますよ。ストーリーはあるのですが、たまにしか出てこないので、基本的には、主人公たちのお菓子つくりの日常を楽しむ感じです。
5.独創性 5点
ぜひ読むことをオススメします
雰囲気、内容、コマ割り等の観点から、抜群に独創的だと評価します。
内容そのものは、お菓子つくり+ちょっと不思議な空間もので、それほど新規性はないです。しかし、内容の見せ方がとても素敵で、読む本ではなく飾る本として買うべき漫画です。
漫画といえば、ストーリーが評価されがちです。そのような概念を崩してくれた漫画です。もう、お洒落という感想しかでなくなってきました。笑
最後に
本作品は電子書籍版を買ってはいけませんよ。実物を飾り、お洒落を演出するための本です。 お家の本棚にさりげなくあると、その人の評価はかなり上がります。あくまで、さりげなく、ですよ。
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