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[バレなし]こんな上司にお困りでしたら_評価025[4点]

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今回紹介する漫画は『こんな上司にお困りでしたら』です。

本記事ではネタバレを含みません。 

 

どこかの項目で5点が出るだろうと思っていたのですが、あと一歩が足りずに4点留まりでした。なんとか5点をつけたい気持ちになる時もあるのですが、そのような情を無理やりには入れないようにしています。5点というのはそれほどの重みがありますからね。

 

こんな上司にお困りでしたら 1 (プリンセス・コミックス・プチ・プリ)

こんな上司にお困りでしたら 1 (プリンセス・コミックス・プチ・プリ)

 

巻数

4巻

 

総合評価 4点(3.6点)

少女漫画特有のセクシーな表現はほとんどありません。甘い内容ですが、後味がすっきりする甘さです。「好き」を「フェチ」に変えるだけで、読み手のもつ印象が相当変わるとわかる作品です。

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各指標評価

1.ストーリー 4点

興味があれば読むことをオススメします 

脚を異常なほど好む超優秀な上司(男)と、脚のパーツモデルとして活躍した経験のある新入社員(女)の社内恋愛の話です。体の関係から始まった2人の愛の物語です。体の関係と言っても、一般的なものではなく、男性が女性の脚のみを愛でる関係です。

 

徹底した脚へのこだわりは、狂気を感じませますが、悪くはないです。その上司の足フェチの影響を受けて、主人公の中でも新たなフェチが芽生えるのも、現実でもありそうで笑いました。たぶん、コスプレイヤーの方ってこんな感じなんだろうなー、と。

 

3巻の終わりまで読んだ時は、なぜ4巻があるのかわかりませんでした。3巻の途中から急激に締めに行っているのは感じて、実際に締めに入っています。だからこそ、4巻に続く部分で「え?!」と声が出ちゃいました。

 

4巻の位置付けは、物語のその後の世界が描かれている、「3.5巻」的な位置付けでした。サブキャラクターが中心の話で、私はこういうの好きです。ただ、ここで新しいキャラクーがなぜか追加されます・・・。その分、3巻の怒涛の展開をもう少し緩やかにすればいいのに、と思いました。

 

2.キャラクター 4点

興味があれば読むことをオススメします

主人公の新卒の女の子は、仕事とプライベートを混合しがちです。失敗した時に、魅惑的なストッキングを履くことを提示しながら謝罪するのは、本来よくない。しかし、使える武器は何でも使い生き残ろうとする精神は評価に値します。

 

脚フェチの上司は、仕事ができる故に、周囲にも厳しくなってしまう人です。脚と仕事にしか興味がないため、冷徹と思われてしまっています。実は、人付き合いが不器用なだけで、それを主人公がうまく補っているのは見ていて微笑ましいです。

私は、この上司の下では、絶対に働きたくありませんがね!

 

上司の元カノや、主人公を狙う別のイケメン社員等、いろいろな人物が登場します。心底悪い奴はいないので、その点は安心して読めました。特に、元カノの編集長は、読んでいて途中でかわいそうになってきます(笑)。

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フェチがテーマの作品で、主要キャラクターには何らかのフェチがあります。本作品の上司は、脚フェチですが、以前私が紹介した作品に、足フェチの主人公もいましたね。「脚」と「足」は違いますよ!

 

3.読みやすさ 3点

読んでもいいと思います

後半になるにつれ、上司の顔つきが幼くなるのは気のせいでしょうか。

 

タイプが違う人間は、しっかりと描き分けれていますが、できるサラリーマンの描写は同じような雰囲気になり、ちょっと弱いかもしれません。

 

少女漫画の絵が基本ではありますが、ちょいちょいキラキラしていない普通な感じでも顔を描いているので、その点はいいですね。

 

4.没入感 3点 

読んでもいいと思います

続きが気になるかと聞かれればもちろん気になりますが、意外な展開というのはないので時間を忘れるほどの没入感はありません。「どんな風に距離が縮まるんだろうな〜」とか、「なんのイベントでくっつくんだろうな〜」的な気になるさはあります。

 

4巻の序盤は、主人公の新境地を表現する意味では必要でしょうが、わざわざ新しいキャラクターを出すまでではないと思います。結局、よくわからないまま謎の設定が付与され、フェードアウトしていきました。

 

5.独創性 4点

興味があれば読むことをオススメします

フェチを前面に押し出しています!XXXが異常なまでに好きというキャラクターはいっぱいいるでしょうが、 それを「フェチ」と著者自らがくくり、各キャラクターそれぞれの好きをフェチとしたのが新しいです。

 

何かが好きなのは当たり前のことですが、それをフェチと表現されると、好きの度合いと意味合いがいっぺんに変わりますね。フェチの持つ破壊力に気づかされれた作品です。

 

本作品も、体の関係ではありますが、刺激的な描写は、あまりありません。少女漫画には珍しいと思います(笑)。

 

最後に

プチプリンセスという雑誌で途中まで連載されていたようです。プチプリンセスという雑誌名はとてもcuteです。その雑誌の読み手は、小さなお姫様ということなんでしょう。

 

試し読み

 

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ネタバレあり感想