今回紹介する漫画は『アナログドロップ』です。
本記事ではネタバレを含みません。
皆さんはSNSをどのくらい利用しますか？
私は、このブログ用にtwitterをしているくらいです。
昔は各種SNSを利用していたのですが、少し前に疲れてしまいました。
今回は、承認欲求を満たすことを正義としている女の子のお話です。
巻数
2巻
総合評価 3点（3.2点）
王道な少女漫画ですが、主人公の思考が現代的という点に面白さがあります。
私自身、こういう境遇と容姿なら、こういう考えになっていたでしょう。
各指標評価
1.ストーリー 3点
将来は金持ちと結婚し、周りから羨ましがられる生活することを目的に、普段からSNSで承認欲求を満たしている女の子が主人公です。
そんな女の子が、いつも通り男たちからプレゼントを巻き上げた帰り道、暴漢に刺され、出血多量で死にそうになります。そこに、Mr.Zを名乗る者が現れ、死から避けるため、2017年から1983年にタイムリープする話です。
スマホの電源が切れるまでにある目的を達しないとそのまま死ぬ、という設定は新しいですが、タイムリープものとしては、作りが甘いです。その分、ストーリー的にはテンポよく読めます。ご都合主義的なものは、漫画なのでご愛嬌ということで。
暴漢に刺されるという始まりなので、「死」をモチーフにした作品かと思いますが、読み進めると意外にハートフルな構成になっています。終わり方は、好みがあるかと思いますが、ゆるい系の作品なので、あれでいいでしょう。
2.キャラクター 3点
主人公は、男とお金が大好きな高校2年生の早川亜紅です。
羨ましがられることを生きがいにしており、それに伴う彼女の強い思想が伺えますが、 それがまたその通りなので、読んでいて小気味いいです。こういう考えの女性、多いのでは？
しかしながら、タイムリープし、人の暖かさを知ることで、考えに変化がでます。それが、この物語のそもそもの始まりにもつながるのは、なるほど、と言ったところです。
ヒーローは、いかにもや不良な高校生、長石虎次郎です。なお、この名前にはちょっとした作者の遊び心があり、それに気づいた時は笑いました。少女漫画における典型的な不良キャラです。
他にも、典型的なモブキャラ、敵キャラが出てきますね。この作品では、主人公の考えが、タイムリープでどう変わっていくのかが魅力なので、主人公以外は王道の設定でいいのでしょう。
3.読みやすさ 3点
読みやすいです。ところどころ、あえて作画を変える手法が面白かったです。
少女漫画っぽさはもちろんあるのですが、線細すぎず、どちからと言えば太めなので、全体的にグラマーな絵になっています。
4.没入感 4点
まず導入の1話目が面白い。
2巻で完結だと分かっているので、展開もある程度読めます。
タイムリープものですが、小難しい話はありません。というよりも、タイムリープが主な話ではなく、主人公が人の暖かさに触れ、変わっていくのが主の話です。ただ、スマホを使って窮地を凌ぐ点は、タイムリープ故の面白さを感じます。
5.独創性 3点
正直に言えば、そこまでの独創性ではありません。主人公の考えも、よく聞くものです。しかし、その考えを持っている者を、過去に送り込んだという点は独創的です。
少女漫画の規定路線を歩みながらも、少しズレた話になっている。それがこの作品の魅力と言えるでしょう。
最後に
承認欲求、誰にも少なからずありますよね。
こういうブログを書いているのも、きっと、誰かに承認されたいからなのでしょう。
ということで、久しぶりの復活となりました！
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