今回は『月曜日の恋人』のストーリー毎に私の感想と注目ポイントを紹介したいと思います。ストーリーの分け方は私の分類によりますので、もしかすると皆さんとイメージと違うかもしれません。
本記事ではネタバレを含みます。
各ストーリー感想
月曜日編 1巻(1話)
クラス委員長を務める17歳の女子高生、結華ちゃん。何も知らずに告白した相手は学校1のイケメンである晴臣でした。告白成功後、周りから攻撃を食らう結華ちゃん。晴臣を狙う女子たちの執着はすごい。
結華ちゃんが晴臣に惚れたのは、落とした眼鏡を探してくれ、自分のことを可愛いと言ってくれ、欠点と思っている“思ったことはっきり言う”性格を褒めてくれたからです。顔目当てだったわけではないんですよね、最初は。
惚れた日が金曜日で、告白したのが月曜日の朝です。・・・、早い!今まで恋をしたことなさそうな感じでしたが、それにしても早い。これまで異性、同性から優しくされた経験がほとんどないのでしょう。だから、少しの優しさで虜になってしまったんです。
晴臣からの曜日システムの説明は面白いですね。これ、恋愛ではなく、サービス業みたいな感じです。そして、屋上での結華ちゃん救出後の晴臣のセリフ、「お日柄が良くなった」は「生理だった」と思われます。
晴臣は、結華ちゃんの真っすぐな性格を評価しています。結華ちゃんは考えずに話すタイプです。恋愛に攻略レベルがあれば、結華ちゃんは、ドラクエの序盤の街に出てくるスライム並みでしょう。
火曜日編 1巻(2話)
火曜日の恋人、泉ちゃん。めっちゃいいやつです。結華ちゃんにメイクを教えてあげます。冴えない結華ちゃんは晴臣の恋人に相応しくない、だから、キレイにしてあげる、といういいやつ。
結華ちゃん、登場時から可愛いですけどね~。漫画だからでしょう。メイクしている人には、メイクしていない人の気持ちがわからないんです。これは逆もそうです。現実に結華ちゃんがいれば、芋っぽいんだと思います。おいも~。
泉ちゃん、自分の顔にコンプレックスを持っているから、メイクで変わろうとしたんですね。だから、容姿の大切さを誰よりも知っているのかもしれません。そんな、泉ちゃんのファインプレーにより、晴臣は結華ちゃんを悪い奴から救出できました。
水曜日編 1巻(3話)
水曜日の恋人、悟。男の子が恋人として出てくるのは驚きでしたが、被らないようにキャラクターを選ぶと、男の子がいるのは何ら不思議ではないですね。まさに、コロンブスの卵的発想です。
悟もモテキャラです。多くの女性から恨まれた経験があるようです。そんな悟にとって、晴臣は幼馴染であり、恋した相手でした。だからこそ、晴臣に近づく悪い女を追い払うため、晴臣と付き合いたい女性に散弾的にアプローチをかけています。
そして、それに気づいている晴臣。くぅ~~~、悟、ますます晴臣のこと好きになるじゃないですか。しかし、悟は、愛が深くなればなるほど、拒絶された時を考え怖くなります。晴臣に向き合えない悟。
でも、人が好きな人に好意があるフリをして、燃えさせようとするのは、子供っぽいですね~。それがうまくいくほどに、晴臣はまだまだ子供でしたけど。
木曜日編 1巻(4、おまけ話)
木曜日の恋人、流留ちゃん。メンヘラ系女子です。ペアルックの強制、GPSによる場所把握、盗聴等、相手を縛るため、知るためには手段を選びません。これ、流留ちゃんが自分に自信がない、あるいは、自分が浮気する気があるからの行為でしょう。
こういう恋愛がおかしいとは思いませんが、長続きはしないように思えます。それが、異常だと認識している流留ちゃん。それでも、好きな人を独占したい気持ちに飲まれています。この気持ちは、誰しもが持っていますね。
火曜日、水曜日と違い敵意丸出しな流留ちゃん。まぁ、これが一般的な反応でしょう。泉ちゃん、悟の優しさに甘えていた結華ちゃんは、衝撃を受けました。結華ちゃん、自分が特別扱いされるのは当たり前なんでしょうか。
2巻の最後にある本編とは直接関係ない話に、流留ちゃんの元カレが出ています。そして、元カレは新しい恋人と健やかに過ごしています。
金曜日編 2巻(5~6話)
金曜日の恋人、雪子。晴臣と悟の幼馴染であり、保健室の先生であり、晴臣の大本命である雪子。幼い頃から好きだった雪子。雪子は、晴臣の10歳近く上です。なんと、明日結婚式を挙げるとかましてきます。
曜日システムを晴臣に考案したのは、雪子でした。雪子は恐ろしい女ですね。晴臣の人生だけでなく、晴臣にたかる女たちも地獄に落とすシステムの発案者だったとは。
「色んな子と付き合って 恋愛観を広げて それでも私を 好きだと思うなら 正式に 付き合ってあげる」悪魔の言葉です。そもそも雪子には付き合うつもりがありません。
その言葉を信じて、1年間いろいろな女性と付き合ってきた晴臣をバカにします。本作品のサブテーマは、晴臣から雪子への純愛。それが、雪子により蹂躙されたのです。
が、結華ちゃんは、雪子が泣いていたことに気づき、結婚式場での雪子奪還計画を立てます。
土曜日、日曜日、月曜日編 2巻(6~7話)
ここで、4人が晴臣のために結託しました。流留ちゃん以外はすでに結託していたようなものですが。
雪子の好きは、恋愛ではなく家族としての好き。そして、自分の雪子への気持ちも同じと気づけた晴臣。元々、晴臣の気持ちは、流留ちゃんの気持ちとそこまで変わりません。だから、流留ちゃんの辛さが痛いほど、しかし、無意識にわかったのでしょう。
泉ちゃん、悟、流留ちゃんに別れを告げる場面は、それぞれに特別で、同時に、感慨深いものがありました。晴臣が新しい道を進むため、彼ら3人も新しい道を強制的に歩まされます。
最後、晴臣から結華ちゃんに告白します。ハッピーエンド!なんでしょうが、展開早すぎませんか。“付き合うのはタイミング”だとは思いますが、怒涛の1週間すぎます。漫画だから許される都合の良さを逸脱している気がします。
最後に
双子の恋人とかも面白そうでした。が、キャラクターが増えすぎて、話が渋滞するんでしょうね。
本作品は、2巻で1週間が描かれたわけですが、これが2週目、3週目になると、話がぶれそうです。結果として、1週間という短さは良かったと言えます。ただ、展開が早すぎます!
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