今回紹介する漫画は『月曜日の恋人』です。
本記事ではネタバレを含みません。
1週間のうち1日だけでも好きな人を独占できるとしたら、それはそれで幸せかもしれませんね。ただ、独占する側も“1週間に1日だけ”と割り切れないと、とてもしんどくなりそうです。
巻数
2巻
総合評価 4点(4.4点)
テンポが速すぎる点を除けば、各要素がうまく混ざり合った良い作品です。特に、キャラクターが魅力的で、月曜から金曜日までの恋人という設定にもフィットし、素敵な仕上がりになっています。
各指標評価
1.ストーリー 3点
読んでもいいと思います
真面目系女子である主人公が告白した相手は、学校1のイケメンでした。彼は、主人公の告白を承諾します。が、学校の恋愛話に疎い彼女は、イケメン君の付き合い方を知りませんでした。
イケメン君は月曜日から金曜日まで、それぞれ別の人と付き合う“曜日システム”を採用していました。ちょうど月曜日が空いたところに主人公が告白し、主人公は月曜日限定の恋人として承諾されました!
そんな月曜日の彼女が、火曜日から金曜日までの恋人たちと対峙、協力しながら、イケメン君への思いを強めていく恋愛漫画です。それぞれの曜日の恋人たちも、主人公に劣らない魅力、個性の持ち主であり、彼らとのドタバタ劇は面白いです。
内容、終わり方ともに素敵でした。が、とにかく展開が早いです。2巻の漫画ですが、進み時間としては1週間くらいです。月曜から金曜日まで、それぞれ恋人が登場し、1人1人に割くページを考えれば仕方がないのでしょう。
テンポの速さが唯一の減点要因です!
2.キャラクター 5点
ぜひ読むことをオススメします
月曜日担当の主人公、5股をかけるイケメン君、火曜日から金曜日の恋人たちの描き分けが秀逸です。そして、月曜日から金曜日までの出てくる順番も、内容に合っており、いい感じです。
イケメン君を含め上記キャラクターそれぞれが悩みを持ちながら、付き合うことで何かを埋めようとしている姿は、傍目にはわからない苦痛があります。主人公は人の幸せを願える人であり、それが、自身を含めた彼らの“何か”を埋める手助けになります。
なによりもすごいのは、月曜日から金曜日までの恋人を彼らに選んだイケメン君なのかもしれません。そして、イケメン君はモブキャラの扱い方もうまいです。モブキャラもモブキャラ感全開な描き方をされていますよ。
3.読みやすさ 5点
ぜひ読むことをオススメします
私は、少女漫画系の絵は苦手なのですが、本作品の絵は違和感なく入ってきました。絵がとても可愛らしく、細い線のようで実はそこまで細くない線の描き方がうまいですね。高校生っぽい絵になっているので、内容とよく合っています。
コマ割りのカットも、お洒落で洗練されています。にも関わらず、嫌みっぽさがないのは、作中にちょいちょい描かれるコミカルな絵のためでしょうか。
4.没入感 4点
興味があれば読むことをオススメします
テンポが速いので、どんどん次のページを捲ります。むしろ、意識が先走り、“まだ1週間も経っていないのか”という感覚を得ました。笑。密度が濃い1日が月曜日から金曜日まで5日間あるので、意識ほどに時間は経ちません。
どうしても曜日の切り替わりでは一呼吸空いてしまいます。これは漫画の設定上仕方がないことです。曜日から曜日のつなぎもあるのですが、各1日に比べると弱くなります。
5.独創性 5点
ぜひ読むことをオススメします
月曜日から金曜日まで別々の人と付き合うという曜日システムが斬新で面白かったです。そのシステムの裏にある理由もよかったです。
月曜日から金曜日までの恋人の設定も、“被らないように考えるとこうなるんだろうな”とは思うのですが、それは後知恵、まさにコロンブスの卵であり、それをうまく活用した著者に感服します。
最後に
ぜひ、試し読みで読んでみてほしい作品です。
本作品の前に紹介したのが、『月曜日の友達』でしたね。友達から恋人に発展した感じでしょうか。笑。なお、前回と今回の作品は互いに関係がありません!月曜日つながりで、こちらも読んでみてください!
試し読み
こちらから購入できます
ネタバレあり感想
漫画ランキングはこちら
↓B!ブックマーク、よろしくお願いします