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[バレなし]我らコンタクティ_評価042[5点]

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今回紹介する漫画は『我らコンタクティ』です。

本記事ではネタバレを含みません。 

 

宇宙は奥が深いですね。深海も奥が深いですが、有限です。一方、宇宙は無限に広がっているように見えます。私は、宇宙や星にそれほど興味はないのですが、面白いと感じるのは、わかる気がします。

 

我らコンタクティ (アフタヌーンコミックス)

我らコンタクティ (アフタヌーンコミックス)

 

巻数

1巻

 

総合評価 5点(4.8点)

最初、絵に抵抗を覚えるかもしれません。が、2話目からは全てがいい感じにまとまり、最後までのめり込んで読めます。表紙のダサさで敬遠するかもしれませんが、ぜひ、読んでほしい作品です。

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各指標評価

1.ストーリー 5点

ぜひ読むことをオススメします

宇宙で映画を上映するために、ロケットを打ち上げる話。

 

主人公はOLの女の子で、小学校時代の友達(男の子)と偶然遭遇するところから話が始まります。その男の子が、宇宙で映画を上映し、小学3年生の時に遭遇した宇宙人に見せるという目標を持っており、主人公の女の子や仲間たちが協力していきます。

 

正直、1話はそこまで面白くありません。決して、非現実な話ではないのですが、なぜか非現実に感じてしまいました。他の漫画同様に、リアルを期待して読み始めただけに、私の脳は1話目についていけませんでした。

 

2話以降も同じ感じで話が進み、そこで、やっと、そういう作品なんだと受け入られ、楽しめるようになります。ただ、1話を読み直しても、やっぱり面白いとは感じられません。2話以降が面白いのは、主人公の女の子のマインドが変わるからでしょう。

 

論理的とか、現実的とか、そういうものではありません。謎の精神的カタルシスを得られる作品です。これは、熱い思い、パッションの作品です。宇宙のロマンを感じながら、何かに向かって熱中する姿に感動すら覚えます。 

 

話の一貫性、テンポの良さ、終わり方、それらが1巻という尺でぴっちりとはまっています。

 

2.キャラクター 5点

ぜひ読むことをオススメします

ほとんどの登場人物がぶっ飛んでて、個性的です。

 

読み始めは、主人公の女の子の俗っぽさにイラっとしました。が、2話からは、他のキャラクターの濃さにより、バランサー役っぽくなりました。それが逆に、彼女の熱い思いを表現することになり、1話と最終話を比較すると人間的成長が伺えます。

 

主人公の同級生の男の子は、主人公の女の子に燃料の噴出を見せます。が、そこには何らの好意もなく、そこにラブロマンスはありませんでした。私は、自分の頭の中で展開した予想を打ち砕かれました。

 

昔遭遇した宇宙人に、面白かった映画を見せたいという発想を持ち続け、それに向かって努力する姿は、ある意味常軌を逸しています。

 

他にも、燃え盛る火が好きでお金を燃やす女や、一緒にロケットを飛ばしたいと思いながら弟と仲良くできない兄などが登場します。話の内容やテンポと相まって、各キャラクターの魅力が存分に表現されています。

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3.読みやすさ 4点

興味があれば読むことをオススメします

表紙の絵、ダサいですね。そして、全体的に癖がある絵です。慣れるまでは読み辛いでしょう。私も、読み始めは、主人公の女の子の言動もあり、読むの辞めようかと思っちゃいました。

 

が、途中から、絵と内容の相性の良さに気づきます。それは、各キャラクターの言動がぶっ飛んでいるため、絵も、このよくわからない感じがいいね、と思ってしまうからです。

 

ページの使い方もうまく、次ページをめくりたくなるよう、構成、コマ割りに工夫があります。最後のページは圧巻です。

 

4.没入感 5点

ぜひ読むことをオススメします

どんどん続きが気になります。

話が進みにつれ、次の展開は?終わり方は?と気になります。内容が面白いからこそ、素敵な終わり方を期待してしまい、素敵な終わり方なのか、それとも、しょうもない終わり方なのか不安になりました。

 

安心してください。期待を裏切らない終わり方です。特別に意外性のある終わり方ではありませんが、これまでの積み重ねを、登場人物たちと共に築いた読み手には、素敵な終わり方になるでしょう。と、書くと、主人公の女の子らに毒を吐かれそうですが。笑

 

5.独創性 5点

ぜひ読むことをオススメします

「宇宙」をテーマにした作品だと、『宇宙兄弟』が流行りましたね。あれがリアルだとすれば、本作品はリアルではありません。また、『宇宙兄弟』ほど精密には構成されていません。しかし、それが逆に良いのです。

宇宙兄弟(1) (モーニングコミックス)

宇宙兄弟(1) (モーニングコミックス)

 

 

作り込まれていないように見え、実は作り込まれている。作り込まれているように見え、作り込まれていない。そういうよくわからなさを内包し、それでも物語として成り立っている点は、独創的です。

 

他にも、キャラクターの性格、言動は他に類を見ないものでした。彼らよくわからない人たちと、カタルシスを得られる内容という組み合わせ、を他に想像できず、革新的に感じました。

 

最後に

タイトルの『我らコンタクティ』とは、直訳で「私たちはコンタクトされた人」です。

 

しかし、コンタクティ(contactee)には、UFO学で“A person who claims to have been contacted by alien beings from outer space.”の意味があり、“宇宙からエイリアンによってコンタクトを受けたと主張する者”という意味になります。

 

ここで重要なのは、あくまでそう主張している、ということであり、実際に受けたかどうかはわからないところですね。

 

試し読み

 

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我らコンタクティ (アフタヌーンコミックス)

我らコンタクティ (アフタヌーンコミックス)

 

 

ネタバレあり感想

 

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