今回は『黒街』のストーリー毎に私の感想と注目ポイントを紹介したいと思います。ストーリーの分け方は私の分類によりますので、もしかすると皆さんとイメージと違うかもしれません。
本記事ではネタバレを含みます。
各ストーリー感想
父親覚醒編 1巻(1~12話)
1話、面白いですね。ホラーと見せかけて、ギャグ要素が高いです。スーパーのタイムセールのお客さんが、ゾンビという設定に笑いました。読者は、この段階で、黒街ではゾンビが当たり前、という設定を押し付けられます。
2話では、ゾンビではなく、異形の者が出てきます。ゾンビより、こういう異形の者のほうが読んでいて面白いですね。ゾンビは、これまで多くの作品があり、特段新しい設定はないですから。
ちなみに、ゾンビ系で斬新な設定と思ったのは、『REC』という映画です。一人称視点(POV)のホラー映画なんですが、1人目がゾンビになった原因が、これまでにない設定です。
本作品の話に戻ると、1話ごとに、主人公(黒町)と父親が異形の者たちに出合い、この街やばい!という展開が繰り返されます。
9話の邪神部の話は、中二病っぽくてよかったです。「願いをしても、神は来ない。来るのは、悪魔や邪神だけ。なら、邪神を味方につけたほうがよい」というとんでも論法で邪神を召喚します。
邪神は強いはずなんですが、DIYで作られているので、構造上の限界が邪神の力の限界という、ある意味当たり前の話が、黒街という異常な場所でされているギャップも良しです。
父親探し編 2巻(13~18話)
12話(1巻)の最後で、どこかに消えた父親。それを探すのが、父親探し編です。小早川ちゃんの水着シーンもあります!相変わらずマスクは外しませんが。と言いますか、最後まで外さなかったですね~。
黒街がおかしくなった原因を探すため、地下の病院に行きます。過去の病院での大量殺人事件がキーになっているのでは、ということで探索する中、もはや人間ではない主犯に合いました。ここ、主犯の形は化け物っぽくないほうが怖さがあったと思います。
主犯を倒したと思ったら、邪神が現れました!そして、今度の邪神は強い。この邪神は、主犯が召喚したようです。主犯は、結果として、ゾンビ発生装置を作ってしまったのですね。悲しい話です。ゾンビが土から生えてくるのはなかなか良い。
黒街編 2~3巻(19~30話)
異次元とつながる穴を残したまま、異次元とつながる装置を破壊してから黒街はさらに混沌とします。これまでより、不思議度が増している話が多くなり、もはや、住民全員頭がおかしくなっているのでは、と感じます。
30話で新キャラが出てきます。使い捨てキャラっぽくないのに、使いされにされる。恐ろしい漫画です。今更感が半端ないです。そして、小早川が主人公である黒町に恋愛的意味で興味が出ているのも、今更感が半端ないです。
日常か混沌か編 3巻(31~32話)
学校で補習を受ける黒町。そして、そこに乱入する異形の者たち。そして、それらの侵入を食い止める黒町の仲間たち。補習を終えると、黒街は平和になりました。
う~~~~~ん。これは、黒町が勉強を嫌っていたために、黒街が混沌としてきたということなのでしょうか。黒町に新しい知識を得る(勉強する)よう、 黒町の脳が暴走し、街を混沌に見せているのでしょうか。
同級生との話を読む限り、平和な黒街では、小早川の存在は消えています。しかし、平和な黒街から混沌の黒町につながる場面では、同一世界のように感じ、記憶の消去、別次元への転生ではないと思われます。そう考えると、混沌の黒街は、黒町の脳が作り出した幻想になります。
勉強し始めたことで、脳が暴走を止めた。しかし、もう一度勉強を放棄したことで、再度脳が暴走した。黒町は、勉強をすれば平和な世界に戻れると知っているので、黒町の脳が、黒町に勉強させるため、混沌の世界を再度見せることは合理的だといえます。
結論:混沌の黒街は、黒町の脳が、黒町に勉強させるために作り出した幻想。
最後に
読み直して、私的には微妙なネタバレあり感想になりました。でも、まぁ、C級漫画の感想はこんな感じになるでしょう。
微妙と言っておきながらですが、導き出した「結論」は結構気に入っています!たぶん、この作品から上記の結論を導き出した読者は私以外にいないでしょう。と、自画自賛します!
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