今回は『青春相関図』のストーリー毎に私の感想と注目ポイントを紹介したいと思います。ストーリーの分け方は私の分類によりますので、もしかすると皆さんとイメージと違うかもしれません。
本記事ではネタバレを含みます。
各ストーリー感想
発生編 1巻(1話)
序盤の「めんどくさいじゃん?人間関係って」という春の言葉。春は、勇⇒青、日南⇒青の好意を理解していたのでしょう。だから、青との交際が発覚すると、勇と日南から、嫌がらせを受けると考え、交際の事実を隠したかったのだと思います。
主人公は、強い正義感持ち、正論を振り回しています。その正論の主張が強い。純白の意見なので、周囲にはなかなか受け入れられません。そして、純白の正義感は、真相を解明するためなら何をしてよい、という考えを青の中に芽吹かせました。
それに対抗する同級生は、保身のため、主人公を潰しにかかります。弱い自分を守るため、他者(青)を攻撃する彼ら。都合が悪くなった場合には、正々堂々ではないと怒り狂う彼ら。過激です。しかし、ありそうな過激さです。
春は、あざといです。あれが素であれば、同性からは相当嫌われるでしょう。そして、素でなければ、やはり、春こそマスクをかぶったピエロでしょう。私は、ダルマこそ春だと思っていました。自分の内面を他者化し、自分を拒絶している者と見なしている、と。
トカゲ編 1~2巻(2~8話)
魔女編 2~3巻(9~20話)
ダルマ編 3巻(21~25話)
私の考える5人のピエロ
1話にあった、「俺こそピエロだ」は、青がそう演じただけでなく、春からはそもそもピエロに見えていたのでしょう。青の転校の理由が描かれていないので、本来は青の過去編があったのでしょう。そこでも、教祖というピエロを演じ、周りを操っていたエピソードがあったと思います。
2年の頃、退学した者がゲンコツという設定ですが、ゲンコツは、勇でいいです。ダルマは佐藤では力不足です。人物相関図の4つの「私」は、すべて「春」を表すんですかね。春が4つの人格を持っている意味とも考えられます。そうであれば、ダルマが春自身であっても説明がつきますね。
- トカゲ :ストーカー化した牛原(他殺)
- 魔女 :いじめによる自殺を狙う紫(自殺)
- ゲンコツ:青を手に入れるため物理的に春を亡き者にする勇(他殺)
- 教祖 :信頼を勝ち取り心を隷属させようとする青(心的殺害)
- ダルマ :自分の中にいる受け入れられない自分(自殺)
最後に
原作担当と漫画担当が別れている作品は、内容があり面白いです。
打ち切りになったのは残念です。たぶん、ダルマの話から打ち切りように修正されているのでしょう。
資料設定にとらわれずに考えた時、皆さんには誰がピエロに見えましたか?
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