今回は『おふろどうぞ』のストーリー毎に私の感想と注目ポイントを紹介したいと思います。ストーリーの分け方は私の分類によりますので、もしかすると皆さんとイメージと違うかもしれません。
本記事ではネタバレを含みます。
各ストーリー感想
不倫未満温泉未満 1巻(1話)
湯川が気持ち悪すぎます。妻子いる50歳で、35歳の仕事相手を口説くのはNGでしょう。それも口説き方が「好きかも」って・・・、子供じゃないんですから。
銭湯で死んだのは天罰でしょう。この手の男性は、今までも同じようなことをしていますよ。仕事相手を食い物にするのは、私は良くないと思います。これが1話目ということもあり、本作品にはネガティブな見方で読み進めることになりました。
泡姫 1巻(2話)
LGBTの話。泡姫というタイトルから性的なサービスを提供するお店に関係する話かと思いましたが、全然関係ありませんでした。
ゆうきくんのいう「おとうさん」は象徴のようなもので、生物学上の父親を意味していません。ようちゃんの肉体が女性になっても、「おとうさん」のままでしょう。お風呂の会話は気になりますが、ゆうきくんは男性と女性で人間を区分しているわけではなく、男性器の有無で人間を2種類に区分しています。そして、それは、男性と女性という区分にまでは未だなっていません。
効力絶大温泉紀行 1巻(3話)
この短編が最も意味がわかりませんでした。編集者の男性と、最後の番頭は同じ人なんでしょうか?他もそうなんですが、キャラクターの絵が似ていてわかんないんですよね。絵としても内容としても、違うと思います。
小さな白蛇の話がありましたが、あれが美恵子さんを暗喩しているのでしょう。編集者は美恵子と関係を持つことで、再生に貢献した。しかし、番頭にとっては、最後の場面で、でっかいムカデが出たという部分から、美恵子は害あるものになっていると分かります。まとめると、編集が助けた美恵子は、番頭にとっての害に成長したということです。番頭の龍のイメージは、その害虫を駆逐することが可能であることを表現しているのでしょう。
姉妹風呂 1巻(4話)
お姉さんが幽霊になった話。
これまで幽霊が怖かった妹ですが、姉の幽霊は怖がりません。ある意味、心温まる話です。面白みは何もありませんでしたが。
連れ込み風呂 1巻(5〜6話)
母親が知らない男性と浮気している話。
ユキちゃんの「しょうちゃんと わたしは 恋人同士だけど もう1年以上 セックスしていない」から、母親がしているのに自分がしていない点からイラついていると考えれらます。この話で、一番もやもやしているのは、ユキちゃんです。しょうちゃんがいずれ離れていくのではないか、母の浮気相手のようにしょうちゃんも浮気するのではないか、と不安になっています。
母と男性は33年前に出会っていて、このような関係になったのは1年4ヶ月ほど前から。大学時代の恋人だったんですね。そういう意味では、懐かしいのでしょう。いろいろ省かれすぎていて、母親の最後の転身はよく分かりませんでした。
サボリ風呂 1巻(7話)
これがこの漫画の中では1番面白かったです。
薄毛と胸の目線の話がGood。心の洗濯という表現を使い、あたたかいお風呂とふかふかなお布団がキーであることを伝えています。この話こそ、お風呂をテーマにした本作品に合っていました。
最後に
短編の順番、タイトルの意味等わかりませんでした。そこまで意味はないんでしょうね。そして、6話と7話は書き下ろしでした!もともと、「連れ込み風呂」は5話だけで完結していたようです。なので、5話と6話でテイストが変わるんですね。6話以降は、それまでに比べて、まとまな作品になっています。
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