今回紹介する漫画は『君と100回目の恋』です。
本記事ではネタバレを含みません。
この漫画はとても良かったです。心が洗われました。先に言ってしまいますが、私は泣きました!こんな素敵な作品は、漫画だけでなく小説や映画を含めてもなかなか出会えません。
巻数
3巻
総合評価 5点(4.6点)
万人にオススメできる作品で、5点がでました!今までの5点は読み手を選ぶ作品でしたが、本作品は老若男女が楽しめます。タイムリープものは、どちらかと言えば苦手なジャンルですが、本作品は泣くほどにはまりました。泣くと、エネルギーを結構消費するので、再読する日がいつかはわかりませんがね(笑)。
各指標評価
1.ストーリー 5点
ぜひ読むことをオススメします
恋愛ものです。主人公の葵海とその幼馴染である陸が100回の誕生日を過ごす話です。私は前情報を持たずに本書を読んだのですが、タイムリープものでした!君と100回目の恋というタイトルから、『50回目のファーストキス』と勘違いしてましたので、過去に戻った場面で、思わず「え!」と声を出していました。
私はタイムリープものは好きではないのですが、この漫画はよかったです。話も一貫していて、タイムリープする必要や陸が完璧人間と言われる所以まで納得でした。一部予想と反していた場面もあり、私の想像を超えてきた作品です。
終わり方もグッときましたね! と言いますか、2人だけが終わりに向かっているとわかっている哀愁が、喜びの場面を単なる調子がいい場面にせず、感慨深い場面に作り変えていました。2人の心情、そして、その後の周囲の心情を察するとなかなか辛い場面です。
2.キャラクター 5点
ぜひ読むことをオススメします
メインキャラクターは5人です。葵海は、最初嫌なやつでした。あ〜、こういう系が主人公の作品か、と読む気が落ちたほどです。しかし、幼馴染である陸の秘密や他のバンドメンバーらの気持ちを知ってからは大人になります。ただ、「気づけ」と人に求めるのは酷な話です。が、周囲は葵海に「気づけ」と迫ります。かわいそう。
他のバンドメンバー2人とよくいる女の子もほどほどな脇役感があっていいです。主人公にとって、彼ら3人は脇役に過ぎなかったので、彼らの思いを知った時にあれほど動揺したのでしょう。主人公は自己中心的でなかなや嫌なやつだったのです!
3.読みやすさ 4点
興味があれば読むことをオススメします
めちゃくちゃ好きな絵、とまではいきませんが、読む分には問題ない絵です。読んで行く内に慣れ、この作品にはこの絵だな、というところまで進みますよ。他の著者の絵では、この面白さを再現できない気になります。
コマ割りは、普通と言えば普通です。
4.没入感 5点
ぜひ読むことをオススメします
グイグイ続きが気になります。途中までは、主人公の性格に嫌気がさしていましたが、陸がタイムリープしていると知ってからは一気に可愛くなります。これまでの過去にどう対応するのか気になり、野次馬心が喚起されました(笑)。
タイムリープするためのXXXがXXXの時は、その見開き場面を1分以上見ていました。色々と考えさせられ、次をめくりたいと同時にもっとこの瞬間を楽しみたい、という2つの思いが混じりあっていました。私はどちらかと言えば、次々にページを捲る派なのですが、この場面だけはどうしても次に進めなかったんですよね。それほど印象深い場面です。詳しくは、ネタバレあり感想で記載しますね!
5.独創性 4点
興味があれば読むことをオススメします
タイムリープものは、まぁ、珍しくはないでしょう。本作品では、タイムリープものと知らなくても、途中でタイムリープものと気づける施しがされています。私は気づきませんでしたが・・・。
タイムリープものはどうしても展開が似たようになってしまうので、いかにその中で差別化を図るかが求められます。本作品では、主人公のストレートな行動が、私には新しく見えました。たぶん、似たような状況を描いた作品は他にもあるでしょう。もしかしたら、私も見たことがあるかもしれません。
最後に
2017年に実写映画化されていたんですね。それも主役はmiwaちゃんです!miwaちゃんの歌が好きなのでとても嬉しいですが、予告を見て、こんな子だったっけと戸惑いました。もっと可愛かった気が・・・(笑)。
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ネタバレあり感想
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