今回は『義母と娘のブルース』のストーリー毎に私の感想と注目ポイントを紹介したいと思います。ストーリーの分け方は私の分類によりますので、もしかすると皆さんとイメージと違うかもしれません。
本記事ではネタバレを含みます。
各ストーリー感想
出会い編 上巻
義母・・・、仕事ができる人です!そして、その仕事のノリを家庭に持ち込む、ちょっとずれた人です。娘に名刺を渡したり、履歴書を渡したりするのは、子供を1人の人間として扱っているからなんでしょうか。
娘が、義母を「おっさん」のように感じるのは、義母が働く人だからでしょう。子供の無意識として、「働く人=男性」の構図があるのかもしれません。女性で働くのが得意な人がもっとたくさんいれば、そのような表現にならないですものね。男性だと、美容にとても詳しい方、とかですかね〜。
専業主婦編 上巻
株価のチャートを海苔で表したお弁当や、情報通の山下さんの活用等愉快な話が続きます。ここまでで、義母がまだまだ主婦業に慣れなていないことがわかります。押入れの道具にある前妻が通販で買った便利グッズの使い方を誤っている点も、義母がそういったものに今まで興味を持たない生活だった、と読み取れますね。
ピクニックを境に夫が入院します。夫の入院生活がコメディチックに描かれており、それによって夫の死のあっけなさが驚きでした!思ったよりも尺を取らず、あっさりと夫がなくなったので、最初ぽか〜ん、としてからの驚きでした。
本作品の主人公が、義母と娘であることを意識させられます。でも、夫と義母が最後にお互いの気持ちを確認し合えたのは、とてもとても良かったです!
7年後編 上巻
義母は若い。娘から見ても顔が変わっていない。が、中身は変わっています。義母が庶民的になってきました。最初の頃は、階層が違う人のような感じでしたが、この頃は美顔器を使い潤いを得るほどに庶務さが描かれています。たぶん、もともとそのような面もあったと思うのですが、娘から見た義母は近づきがたい存在だったのでしょう。それが変わってきているのは、彼女らの関係がより近くなったことを意味します。
娘はポンコツになっています。かけ算を間違える高校生は・・・。しかし、義母の影響でビジネス単語は習得しています。保留した告白の返事が「内定取消し通知」はえぐい(笑)!
パン屋編 下巻
義母、働き始めるの巻。相変わらず雑務は苦手です。まぁ、もともとの部長の仕事はマネジメントが主ですから、求められる能力が違うんですよね。義母は、人を管理する側の人間だとわかります。娘に彼氏ができて寂しそうです。その分の力を、パン屋経営に向けており、いずれは経営コンサルタントとして独立する夢ができました!
パン屋のオーナーは元ヤンという設定。上巻ではそんな要素なかったのに、話が進みにつれワイルドな感じがでてきます。と言いますか、こいつ絶対DVするだろう的なキャラになってしまっています。義母とデート(注:パン屋調査)した帰りに、襲わなかったのは評価に値しますが。
老後編 下巻
義母は派手なババアになっていた(笑)。経営コンサルタントとしてばりばり働いています。義母にとって仕事は生き甲斐なのでしょう。上巻のPTAで戦った女性が、まさか娘の旦那のお母さんとは・・・。世界は狭い。なんでもかんでも1人でやろうとする義母。それは違うと支える娘たち。
最後、義母は夫に会えます。ある意味ハッピーエンドでしょう。長い長い遠回りでしたが、彼らは再び愛し会えたのです。予想よりも素敵な終わり方でした。
最後に
ドラマで人気な作品なので一度原作の漫画を読んでも良いかもしれませんね。少なくとも、漫画は4コマなんだよ〜ってトリビア的には話せます!
著者あとがきが何気に好きです。義母とパン屋オーナーをくっつけたい衝動にかられた話や、自分の字は汚いからと上巻では手書きのあとがきが、下巻ではタイプされたもに変わっていたり、素敵な著者です!
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ネタバレなし評価
5点中4点とそこそこオススメの漫画です。
たぶん4点くらいが万人にオススメしても問題がない作品なんでしょう。
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