今回紹介する漫画は『義母と娘のブルース』です。
本記事ではネタバレを含みません。
綾瀬はるかさんがドラマで義母役を演じられいるので、タイトルを聞いたことがある人は多いと思います。娘のみゆきちゃんを演じる横溝菜帆ちゃんも可愛いですね!テレタビーズみたいで好きです。
巻数
2巻(上・下巻)
総合評価 4点(3.6点)
各指標の評価で5点がなかったことに驚いています。どこかの項目では5点がついても良さそうな漫画だったんですけどね。この作品は、義母のキャラクターに支えられています。その性質を、後半で娘が引き継いだことで面白みが加速します。4コマ漫画で読み勝手もいいですよ。
各指標評価
1.ストーリー 4点
興味があれば読むことをオススメします
話はとても分かりやすいです。義母との出会いから別れまでが書かれていますので、読み手は混乱することなく読め、終わりに納得できるでしょう。内容としても、要所に悲しい場面はありますが、基本的には読んでいて楽しくなれる作品です。4コマ漫画なのでそれぞれの話でオチはありますが、大きなストーリーにも分けることができ、起承転結で構成されている4コマ漫画それら自体が起承転結を担います。
2.キャラクター 4点
興味があれば読むことをオススメします
義母のキャラクターはよくできています。キャリアウーマンとして、仕事のやり方を家庭にも適用する姿勢は愉快ですね。仕事以外の部分ではポンコツさを披露しますが、私には不要に思えました。その設定によって親近感は湧くかもしれませんが、そう言った著者のあざとさが透けます。
旦那さんは至って普通です。が、成長した娘が義母の仕事的な話し方や考え方を習得しているのは読んでいてほっこりしました。特に、恋愛の話は独特なストーリー展開でしたよ。まぁ、娘が全般的にポンコツな設定はいらないと思いましたが(笑)。
3.読みやすさ 4点
興味があれば読むことをオススメします
4コマ漫画ですので、話毎にオチがあり読みやすいです。そういう意味で、テンポよく読めます。これは新聞の4コマ漫画をとてつもない勢いで読めるのを思い出していただければ、理解しやすいでしょう。ただ、4コマ漫画ゆえに各話の読み応えはそれほどありませんでした。
絵は、好きな絵ではありませんでしたが、苦手な絵でもありませんでした。
4.没入感 3点
読んでもいいと思います
続きは結構気になります。日常の場面の中に、転換期が突然現れます。どんどん次が気になる構成になっていますが、4コマ漫画という性質上どこでも区切りを作れます。例えば、読んで15分経ったから続きは後で読もう、のように時間を忘れるほどの没入感はありませんでした。
5.独創性 3点
読んでもいいと思います
話そのものは王道だと思います。ただ、義母のキャラクターが立っていますね。コマ割りも基本は4コマという限られた範囲での工夫ですので、特筆する独創性は感じませんでした。
最後に
ドラマの1話を偶然見て、とても楽しかった思い出があります。元となった漫画を読んでみて、ドラマの脚本家が優れた人だと感じました。あの漫画をこのように表現するか、と。
もちろん、原作も面白くはあるのですが、もともと4コマ漫画ですので、それぞれの話に起承転結があります。ドラマは話ではなく、ストーリーとして起承転結を考える必要があるので、原作に比べ重量のある話になったのでしょう。それぞれの表現の仕方が違うゆえに発生する差ですね。どちらかがより優れている、という話ではありませんよ。
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