今回は『喰猟教室』のストーリー毎に私の感想と注目ポイントを紹介したいと思います。ストーリーの分け方は私の分類によりますので、もしかすると皆さんとイメージと違うかもしれません。
本記事ではネタバレを含みます。
各ストーリー感想
始まり編 1巻
夜、公園に化け物(襲撃ゾンビ)がいました。で、襲われかけて、気付いたら病院にいました。・・・襲撃ゾンビが主人公を襲わなかった理由が以後もまったく説明がなく、そもそもの始まりから一貫性がありません。
う〜ん、「主人公がゾンビになってた」なら面白い始まりなんですが。別の化け物(仲間ゾンビ)がいたから逃げたと言う説明は、 襲撃ゾンビの「殺されたい」という意志と反するから、たぶん違うんですよね。
学校で殺人編 1巻
張り紙の意図が不明。誰が何ためにやったのか・・・。仲間ゾンビである陽子がわざわざゾンビの存在を広める必要はないですし。
そもそも襲撃ゾンビが動揺する理由も分かりません。食べた人になれるのであれば、別の人になりきればいいだけです。さらに、そもそも論を言えば「殺されたい」のであれば教室内で暴れればいいだけです。
学校内で2人のクラスメイトが殺害されます。劇的な死に方ですが、だから何!的にしか思いませんでした。
女の子お泊まり編 1〜2巻
小野ちゃんが可愛いです。この作品の唯一の見所と言えるかもしれません。主人公が小野ちゃんに襲われる(夢オチ)場面で1巻が終わるので、2巻への導き方はうまいです。
襲撃ゾンビが主人公の前に姿を表した合理的な理由はありません!
ゾンビ再挨拶編 2巻
学校でまたクラスメイトが殺害されます。主人公を犯人に仕立て上げる作戦でしょう。クラスメイトが疑心暗鬼になったのと、襲撃ゾンビの扇動が火事編につながります。
主人公の前に、再び現れて「裏切った代償を払えー」と吠えて消えます。襲撃ゾンビの情緒が乱れすぎです。もしかすると襲撃ゾンビは人の不幸が好きなのかもしれません。もしかすると本当に信用していて裏切られたことに深く傷ついているのかもしれません。火事を楽しんでいるから、前者でただのドSなのでしょう。
火事編 2巻〜3巻
主人公覚醒!このストーリーはとても良かったです。クラスメイトの火炎瓶により火事になり、主人公家族があっさり亡くなったのには驚きましたが、主人公覚醒のためには家族を失う必要があったのでしょう。怒りに狂う主人公は人間味があってリアルでした。
これは、貧乏ゆえに家族ばらばらにならざるを得なかったゾンビの経験を追体験させる目的が無意識下にあるのかもしれません。
ゾンビ真相編 3巻
高僧、いみふ〜。なぜ「永遠に空腹で生き続けること」の呪いをかけるのか。「呪いを解くためには、同じ呪いにかかった者を食べるしかない」と言う観点から、村人の同士討ちでも狙っていたのでしょうか。そんな呪いがかけられるのなら、ドラクエの「ザキ」でも唱えられるんじゃないかな(笑)。無敵のはずのゾンビも爆発によって大ダメージを受けています。・・・、ミクロに分解しても再生するんですよね?!
襲撃ゾンビと仲間ゾンビは、実は兄弟でしたオチ。驚きのいきなり設定。そのような前振りは見当たらず、ぽか〜ん、でした。最初からそう言う終わり方を考えていたのではなく、物語の終盤に「兄弟だったら感動じゃない?」的ノリが感じれらます。
ゾンビはまだいるよ編 3巻
ありがちな終わり方。これについては感想すら憚られる。
最後に
ボコボコに感想を書いてしまいました。 もともとこの手のテーマは期待していないので、評価はイメージ通りではあります。ただ、それでも読んじゃいます。気になっちゃうんです!一定層は読むでしょうから、ある程度の売り上げを見込めるいい商売だと思います。
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ネタバレなし評価
5点中2点とあまりオススメしない作品です。
こういうホラーサスペンスは展開が限られますからね。とりあえず登場人物殺しとけ的な展開は好きではありません。
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