今回は『夜は短し、歩けよ乙女』のストーリー毎に私の感想と注目ポイントを紹介したいと思います。ストーリーの分け方は私の分類によりますので、もしかすると皆さんとイメージと違うかもしれません。
本記事ではネタバレを含みます。
夜は短し歩けよ乙女 新装版 上 (MFコミックス アライブシリーズ)
- 作者: 琴音らんまる
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2017/03/23
- メディア: Kindle版
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各ストーリー感想
出会い編 上巻
主人公の先輩がヒロインである乙女に一目惚れをします。・・・結局は顔なんですね!漫画の中で、乙女はだいぶ可愛い子として評価されています。セクシー系よりも可愛い系で、身長も小さい感じです。
先輩、あんたロリコンだろ!!!と思ってしまいました。羽貫さんには全然惹かれていない点からも、先輩がロリコンだと感じてしまいますね。自分を堅気と言い聞かせている者の女性感が伝わります。
日常編 上・中・下巻
占い街道、雨妖怪、古本市等いろいろなイベントがあります。各イベントにそれぞれオチはありますが、これらは先輩と乙女の出会いの多さを象徴するために用意された話でしょう。
李白は町内会長的なポジションでしょうか。高利貸しを生業に楽しく生きている老人です。みんなから恐れられている存在でありながらも、イベントを提供する立場でもあります。イベントは、基本的に李白が有利なのですが、偽電気ブラン飲み比べは真剣勝負だったのでしょうか。李白の男気が感じられます。
祗園祭編 中巻
私はこのストーリが好きです!
先輩が乙女をデートに誘った場面は、先輩のドキドキが伝わってきますね。「サークルのみんなで 」を添えたあたりが逆にいいです。祭りの中で迷子になるのは怖い、闇が誘っている、の部分もいいですね〜。闇堕ちした先輩を救う乙女。やはり彼女は先輩にとって必要な人物です。
先輩の人望の無さにはとても悲しくなりました・・・。誰も来ないなんて。
学園祭編 中・下巻
韋駄天炬燵とゲリラ演劇「偏屈王」の組み合わせが面白いです。パンツ総番長がイケメンでした。学校の中でなら、わざわざ偏屈王を公演しなくとも、ゾウのおしりを作成しなくとも出会いそうなものですけどね〜、学園祭で再会する設定が萌えるのでしょう。
先輩の偏屈王乗っ取りはかっこよかったです。そして、心理学で言う「つり橋効果」的な感じで、乙女も先輩が気になりました!
風邪編 下巻
長編です。先輩は、会えば会うほど相手に好意を抱く「単純接触効果」を駆使していたのです。さすがです。ナカメ作戦は、単純接触効果の実演でした。心理学的にも単純接触効果は科学的に証明されているので、現実世界でも適用できますよ!ストーカーと言われない程度に(笑)。
李白風邪により町は廃墟のようになります。神様はなにを意味するのでしょうか。神様の計らいは、乙女を先輩のところへ導くことでしょう。でも、神様って・・・。う〜ん、ここはよく分かりませんでした。
春がくる編 下巻
デートです。これまでは、デートしたいと思っていた先輩でしたが、ここで初めて会話を楽しむに目的が変わりました。今までの先輩は、デートすることが目的でしたものね。乙女も同じようにドキドキしています。物語はハッピーエンド!
最後の乙女の「だからきっと」に続く言葉は、「奇遇じゃないんですね」だと思います。それまでの乙女は先輩に会うのを奇遇だと思っていました。最後の竜巻のシーンでも「奇遇ですね」が使われています。この段階では、先輩への気持ちは不安定な「恋」です。その感情が安定した「恋」に転換するのは、喫茶店の中で先輩に会った時です。ここで、先輩への気持ちが不安定なものから安定したものに変わりました。なので、「だからきっと」に続く言葉は、確定的な言葉、これまでの言葉を使えば「奇遇じゃないんですね」になります!
特にこの部分について、皆様の考えを聞ければ嬉しいです。
最後に
小説、映画、漫画の媒体で本作品を楽しみました。面白さは、映画>小説>漫画ですかね。漫画の先輩、乙女は容姿が美化されている気がします。映画の先輩、乙女は普通の容姿で描かれています。乙女の性格ももっとサバサバしていて、ストーリー自体にもひねりがあります。
たぶん漫画から本作品を知る人は少ないとは思いますが、ぜひ漫画以外の媒体も楽しんでみましょう!
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夜は短し歩けよ乙女 新装版 上 (MFコミックス アライブシリーズ)
- 作者: 琴音らんまる
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
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ネタバレなし評価
5点満点中3点とまぁまぁな作品です。
ストーリーというよりも、絵の相性が良くなかったですね。
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